(Adnkronos) – ドナルド・トランプ米大統領がホワイトハウスに戻ってから約18ヶ月が経過したにもかかわらず、世界中の米国大使195人のうち115人のポストが空席のままだ。ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、米国在外公館協会と、現職および退職した一部の当局者の話を引用して報じたところによると、これは前例のない状況であり、ワシントンの外交力を海外で制限しているという。これは中東にも当てはまる。米国はイランとの戦争を終わらせ、ガザでの平和を強化し、イスラエルとレバノンのヒズボラとの間の停戦を仲介しようと努めている。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、米国はサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、イラク、クウェートに大使を置いていない。さらにアフリカでは、大陸にある51の米国大使館のうち37に大使がいない。
ウクライナとロシアでも米国は大使を置いておらず、トランプ氏はモスクワとキエフとの交渉を主導するために特使スティーブ・ウィトコフ氏に頼っている。臨時代理大使のジュリー・デイビス氏は現在、キエフで米国臨時代理大使の役割を、キプロス駐在米国大使の役割に加えて務めているが、公式情報筋によると、彼女は6月に国務省を退職する予定だ。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、空席は複数の要因が組み合わさった結果だという。トランプ氏は大使の指名が遅く、指名はますます煩雑になる上院の承認プロセスによってしばしば遅延する。また、マルコ・ルビオ国務長官が12月に突然約30人のキャリア大使を召還した決定も、前例のない数の空席に貢献した。
ベテラン外交官によると、これほど多くのア大使のポストが空席であることの累積的な影響は、広範ではあるものの、米国の外交政策に大きな影響を与えているという。「危機に対応し、外国政府の最高レベルと効果的にコミュニケーションをとる政権の能力を著しく制限する」と、オバマ政権とトランプ政権の最初の期間の両方で国務省の3番目に重要な役職を務めた元上級キャリア外交官トム・シャノン氏は述べた。