(Adnkronos) – スペイン警察は、モロッコからスペインへハシシを輸送するために「並外れた航続距離」を持つ手作りのドローンを使用していた犯罪組織を解体し、9人を逮捕したと発表しました。スペイン治安警備隊が声明で説明したところによると、ドローンはスペイン南部から出発し、モロッコで麻薬を積み込み、カディス県のベヘル・デ・ラ・フロンテーラとタリファに戻り、そこで荷物を投下していました。警察は、麻薬の包みには蛍光マーカーと無線測位装置が装備されており、夜間に最大200キログラムのハシシが一度に輸送される際の回収を容易にしていたと説明しました。
声明の中で警察は、この犯罪グループがアルカラ・デ・ロス・ガズレスの作業場でアジアの供給業者からの部品を使用して、手作りのドローンを製造していたと明記しました。これらのドローンは200キロメートル以上飛行することができました。警察の声明には、「このグループは、標準的な市販モデルをはるかに超える、並外れた航続距離、精度、積載能力を持つ手作りのドローンを開発した」と記されています。この組織はほぼ毎晩活動し、最大10機のドローンを同時に飛ばし、一晩に約200キログラムのハシシを移動させていました。
「ルーシュ」、つまり「蜂の巣」と名付けられたこの作戦は、両国間で未確認のドローン飛行が複数確認された後、モロッコ王立憲兵隊との協力のもと実施されました。スペイン警察は、スペイン南部で実施された5回の家宅捜索で、ドローン8機と建設中のドローン10機、さらに150キログラム以上のハシシと現金32万ユーロを押収しました。昨年、スペイン警察は、ウクライナ製のドローンを使用してモロッコからスペインへハシシを輸送していた犯罪組織を解体しました。