(Adnkronos) – シリア内務省は、隣国レバノンから密輸された約1100万錠のカプタゴン錠を押収したと発表した。これは、バシャール・アル=アサド前大統領の失脚以来、この種では最大規模の作戦の一つである。シリア当局は声明で、ホムス県の麻薬対策部門が隣国から来た車両内で麻薬を発見したと述べ、当局は関係者の身元を特定し、この作戦に関与した犯罪ネットワークを突き止めるために必要な捜査を継続していると付け加えた。
アンフェタミンに似た合成麻薬であるカプタゴンは、2011年に勃発した内戦中にシリアの主要な輸出品となり、その取引はアサド前大統領政権にとって重要な資金源となっていた。昨年12月にアサド政権が崩壊して以来、アフメド・アル=シャラーア大統領率いる新当局は、国内全域でカプタゴンの大規模な押収を多数報告している。しかし、近隣諸国は依然として大規模な密輸品の摘発を報告し続けている。
アサド元大統領の亡命中の同盟国であるレバノンの勢力ヒズボラも、カプタゴン取引を自らの活動資金に利用していると非難されている。9月には、レバノン軍が同国東部で6400万錠の錠剤を押収したと発表した。これは、この違法な興奮剤に対する最も大規模な作戦の一つである。この合成麻薬は地域に蔓延しており、近隣諸国は時折新たな押収を発表し、レバノンとシリアに対し、その密売に対抗するための努力を強化するよう求めている。