(Adnkronos) – ベルリンと北京の間で応酬が繰り広げられています。東京を訪問中のヨハン・ウェードフェル独外相は、中国がロシアのウクライナ戦争への決定的な支援を提供しているだけでなく、台湾海峡と南シナ海で攻撃的な姿勢をとっていると非難しました。これに対し、中国外務省の毛寧報道官は、「台湾問題は中国の内政問題」であり、「一つの中国」の原則は「国際関係の基本的な規範であり、国際社会の幅広いコンセンサスである」と反論しました。
笹川平和財団での講演で、ウェードフェル氏は「ロシアの戦争は中国の重要な支援によって可能になっている」と述べ、「ロシアで使用されているデュアルユース製品の80%は中国からのものであり」、「中国はロシアの石油とガスの最大の購入者である」ことを指摘しました。同氏は、この状況は「欧州の安全保障上の利益だけでなく、インド太平洋地域のパートナーの利益にも反する」と強調しました。さらに、ウェードフェル氏は「中国は不干渉と領土保全の原則を説いているが、実際にはそれを損なっている」と非難し、「今日、ロシアが北朝鮮の砲弾をウクライナに撃ち込んでいるとすれば、それは欧州の安全保障秩序を弱体化させるだけでなく、アジアの力のバランスも変えることになる」と述べました。
アジア情勢に関して、ウェードフェル氏は「台湾海峡と南シナ海の情勢について深い懸念を抱いている。そこでは、北京が現状を一方的に変更すると、程度の差こそあれ、繰り返し脅しをかけている」と述べました。毛寧報道官は、「台湾海峡の平和と安定を守るためには、『一つの中国』の原則を断固として支持し、『台湾独立』の分離主義活動に反対することが不可欠だ」と反論しました。グローバル・タイムズ紙によると、報道官は最後に「東シナ海と南シナ海の情勢は概ね安定している」と強調し、「関係各国は、対立を煽ったり緊張を高めたりするのではなく、対話と協議を通じて問題を解決するための地域の努力を尊重するよう」呼びかけました。