(Adnkronos) – ボンベイ(ムンバイ)高等裁判所は本日、2006年7月にムンバイで発生した列車爆破事件で有罪判決を受けた12人全員を無罪とした。この事件では189人が死亡、800人以上が負傷し、5人には死刑判決が下されていた。裁判官は、検察側が被告の有罪を証明できなかったとして、大都市が位置するマハラシュトラ州の組織犯罪対策特別裁判所による2015年9月30日の判決を破棄した。有罪判決を支持する証拠が見つからなかったためである。
「検察は被告に対する証拠を提示できなかった。被告が起訴された罪を犯したとは考えにくい。したがって、彼らの有罪判決は破棄される」と高等裁判所は述べた。検察側の目撃者の信頼性と一部の被告の身元確認テストに疑問を呈し、裁判所は、他の理由で拘留されない限り、有罪判決を受けた者の釈放を命じた。
裁判所はさらに、捜査中に回収された爆発物、武器、地図は爆発とは無関係であるように見えると述べた。検察側は、爆破事件で使用された爆弾の種類を証明することもできなかったと述べた。2006年7月11日、インドの金融の中心地ムンバイの列車で、夕方のラッシュアワーに10分以内に7つの爆弾が爆発し、189人が死亡、800人以上が負傷した。爆弾は、Matunga Road駅、Mahim Junction駅、Bandra駅、Khar Road駅、Jogeshwari駅、Bhayandar駅、Borivali駅の近くで爆発した。2015年には、12人が爆破事件で第一審で有罪判決を受けた。