(Adnkronos) – 5月の衝突後に合意が成立したにもかかわらず、首都とその周辺で軍事増強の増加が報告されたことを受けて、国連はリビアの「すべての当事者」に対し、トリポリでの更なる戦闘を回避するよう訴えた。国連リビア支援ミッション(UNSMIL)は、「特に人口密集地域において、暴力の使用を避け」、「事態をエスカレートさせたり、戦闘の再開につながる可能性のある政治的または修辞的行動を避ける」よう求めた。5月17日、国連安全保障理事会は「すべての政治的および安全保障上の関係者」に対し、「国際法に基づき、民間人の生命と財産を保護する義務がある」こと、そして「民間人に対する攻撃を実行した者は、その行動に対して責任を負う」ことを通知した。
「ミッションは緊張緩和への努力を継続しており、当事者に対し、この目標に『誠実に参加する』よう呼びかけている」とUNSMILの声明は述べており、安全保障合意の「迅速な実施」と、トリポリに最近配備された部隊の「即時」撤退を求めている。「対話こそが、暴力ではなく、トリポリとリビアの他の地域における永続的な平和と安定を達成するための唯一の実行可能な道である」と声明は締めくくっている。
トリポリは、安定支援機構のリーダーであるアブデルガニ・アルキクリの死後、5月にライバル民兵組織間の激しい衝突の舞台となった。紛争の拡大を防ぐため、トリポリ当局は「首都から武装集団を一掃する」ための軍事および安全保障委員会を設置し、事態の収拾を図った。「今回の出来事は、国家機関が祖国を守り、国民の尊厳を守ることができることを示している」と国民統一政府のアブドゥル・ハミド・ドベイバ首相は強調し、この作戦をトリポリにおける「非正規グループの存在の終焉に向けた決定的な一歩」と呼んだ。