(Adnkronos) – カリフォルニア州ロサンゼルスで移民の強制捜査が行われ、同市や他の多くの都市で抗議活動が勃発した原因は、1月から現在までの移民の逮捕および国外追放数が依然として少なすぎると不満を持つホワイトハウスによって課された明確な戦略変更にある。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は本日これを報じ、移民税関捜査局(ICE)の幹部が5月末にドナルド・トランプ大統領の顧問であり、反移民政策の主要な立案者であるスティーブン・ミラー氏から受けた厳しい叱責を想起し、逮捕数を増やすように指示した。
「行って不法外国人を逮捕しろ」とミラー氏はICEの職員に言い、移民を探して逮捕するためのリストを作成するのに時間を費やすのではなく、日雇い労働者として働く移民が集まることで知られる場所、特にショッピングセンターの駐車場に行くように促した。保守系新聞の情報筋によると、ミラー氏は自分が数人の捜査官とワシントンの街に出ればすぐに30人の移民を逮捕できると賭けていたという。「誰がそれをできると考えているのか?」とも尋ねたという。
つまり、ホワイトハウスによる戦略の変更であり、これまで主に犯罪者やギャングのメンバー、つまりトランプ氏が「最悪の中の最悪」と呼んだ人々の逮捕と国外追放を重視してきた。しかし、ミラー氏はICEの幹部に、大統領は犯罪歴に関係なく、書類のない何百万人もの移民を国外追放すると約束したことを想起させた。
先週の金曜日、ロサンゼルスのヒスパニック系住民が多数を占めるウェストレイク地区で軍服を着た捜査官による強制捜査が始まり、ICEはミラー氏の命令に従ったように見える。この強制捜査は週末に抗議活動を引き起こし、その後トランプ氏は州兵2000人を動員したが、ギャビン・ニューサム知事はこれに対して訴訟を起こした。ICEの捜査官への書面による命令はないものの、米国の新聞の情報筋は、逮捕数を増やすために「必要なことは何でもする」ように言われたと説明している。