(Adnkronos) – セルビアは、1日あたり610万立方メートルのガス供給について、ガスプロムとの契約をさらに4か月間、9月末まで延長した。このニュースは、ベオグラードがこの月末に期限切れとなる3年間の契約に代わる長期契約についてロシアの巨大企業と交渉を続けている中で伝えられた。5月9日にクレムリンで行われたセルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領との会談で、ウラジーミル・プーチン大統領はセルビアのエネルギー安全保障への支援継続を約束した。
今後4か月間のロシア産ガスの価格は、1000立方メートルあたり290ユーロとなり、欧州平均の360ユーロを下回ると、スルビヤガスのドゥシャン・バヤトビッチCEOは明らかにした。月末に期限切れとなる契約では、22億立方メートルに対して275ユーロだった。ベオグラードは年間25億立方メートルのガス供給について10年間の新規契約を求めているが、これは2027年末までにロシアからのすべてのガス輸入を停止する計画を立てている欧州連合へのセルビア加盟の道において政治的リスクを生じさせる可能性がある。セルビアは、2022年2月のモスクワ軍によるウクライナ侵攻に対してロシアへの制裁を導入していない。