(Adnkronos) – 国境なき医師団(MSF)は、ミャンマーのマンダレー地域で、地震の被災者を支援するために、心理的な応急処置や移動診療所による医療援助を行っています。これは、同機関の発表によるものです。2人の医師、1人の看護師、1人の産婦人科医からなるチームが勤務するマンダレーのMSFの移動診療所は、アショカ寺院など、人々が避難しているさまざまな場所で医療援助を提供しています。活動初日だけで、プライマリーケア、非伝染性疾患、およびいくつかの外傷の症例について24件の診察が行われました。
MSFのメンタルヘルスチームは、地元のボランティアと協力して、マンダレーのティーチングホスピタルとアショカモバイルクリニックで心理的な応急処置活動を実施し、外科、整形外科、外傷科の入院患者や仮設避難所で生活している人々に対応しています。地震の後、生存者が強い心理的ストレスを抱えて生活している状況において、メンタルヘルスのサポートは不可欠です。さらに、雨季の到来とともに、コレラなどの水系感染症や、マラリアやデング熱などの病気の蔓延リスクが高まります。
MSFのチームは、水と衛生の状況を改善し、さらなるリスクを軽減するために活動しています。MSFは、マンダレー総合病院に14台の洗面台、6つの蛇口、4台の圧力ポンプ、5台の3000リットル入り水槽を設置し、30台の液体石鹸ディスペンサーを設置し、廃棄物管理を改善するために23個のゴミ箱を配布し、気温が40度に達することもあるため、猛暑対策として仮設避難所を換気するために10台の扇風機を寄贈しました。
シャン州南部では、MSFのチームが生活必需品の配布、清潔な水源の復旧、被災地や避難したコミュニティの状況やニーズの評価を継続しています。1992年からミャンマーで活動しているMSFは、ミャンマーのさまざまな地域で活動を強化し、人々に医療・人道支援を提供するために活動しています。同機関は、人々の莫大なニーズに対応するためには、人道支援を大幅に増やし、到達困難な地域を含め、被災したすべての地域に支援を滞りなく届けることが不可欠であると結論付けています。