(Adnkronos) – 4月28日のカナダ総選挙までちょうど3週間となり、ドナルド・トランプ氏の関税と併合の脅威により、新首相マーク・カーニー氏の率いる自由党は世論調査でさらに前進しています。数ヶ月間リードしていたピエール・ポワリエーヴ氏の保守党は、トランプ氏やMAGAの世界との近さが裏目に出て、わずか8週間でその差を縮められました。最新の世論調査では、CBCの平均によると、自由党が44%対38%と6ポイントリードしています。
そして、カナダの有権者から発信されるメッセージは明確です。投票先を変えた人の51%は、主にトランプ氏の行動が理由だと述べています。これは、ニューヨーク・タイムズ紙が引用したAngus Reid Instituteの最近の世論調査によるものです。もう1つの重要な要因は、自由党の新党首兼首相であるカーニー氏の任命と、1月に辞任を発表したジャスティン・トルドー氏の退陣です。
10年間国を率いてきた後、自由党党首は数ヶ月間世論調査で急落しており、誰もが次の秋に予定されていた選挙で保守党の勝利を確実視していました。しかし、トランプ氏がトルドー氏を「知事」と呼んで個人的に攻撃したことも一因となった彼の辞任は、状況を一変させました。実際、投票先を変えた有権者の56%は、カーニー氏の任命が動機だったと述べています。
Angus Reidの世論調査によると、カナダ銀行の元総裁であり、その後イングランド銀行の総裁を務めたカーニー氏は、3月末に早期選挙を発表した際、好感度(好感を持つ人の割合から反感を持つ人の割合を引いたもの)は54%で、ポワリエーヴ氏の35%、新民主党の左派党首であるジャグミート・シン氏の33%を上回っていました。最後に、カナダ人の過半数(52%)は、彼がポワリエーヴ氏よりも優れた首相になると考えています。
「トルドー氏が首相にとどまっていたら、このような数字にはならなかったでしょう」と、ウェブサイトThe Writの世論調査員であるエリック・グルニエ氏はコメントしています。「そして、トランプ氏が大統領になっていなかったら、カーニー氏がこれほどの数字を獲得することはなかったでしょう」