(Adnkronos) – マイク・ジョンソン下院議長(共和党)が交渉した超党派の合意に対して、ドナルド・トランプ氏とイーロン・マスク氏が反対したため、米国は政府機関閉鎖の一歩手前となっている。期限の明日深夜までに連邦政府の閉鎖を回避するための合意である。独裁者である両氏は、「共和党は賢く、タフであることを示し、民主党のハッタリを暴かなければならない」と述べ、次期大統領と世界一の富豪であるこの男は、事実上、今後3分の1の歳出削減を任された右腕であり、脅迫を繰り返している。
「この合意に賛成票を投じるほど愚かな共和党員は誰でも、予備選で挑戦を受けることになるだろう」と、トランプ氏はTruthに書き込んだ。これはマスク氏が発した同様の脅威を反映したものであり、テスラの創業者が選挙運動に投資できる巨額の資金を考えると、さらに憂慮すべき事態である。Xの支配権を握っていることは言うまでもなく、今回のタイクーンの勝利のためにやったように。
トランプ氏がジョンソン氏と他の共和党指導部に求めているのは、「シューマー氏と民主党員が望むことをすべて言うわけではない」歳出法案を承認することである。交渉中の合意には、来年3月14日までの連邦政府の活動を保証することのほか、壊滅的なハリケーンの被害を受けたアメリカ国民への1000億ドルの支援、農家への経済的支援、今年3月に崩壊したボルチモア橋の再建に向けた連邦政府の取り組みなどが含まれている。
トランプ氏とマスク氏からの予想外かつ激しい攻撃を受けたジョンソン氏は、追加措置を含まない暫定的な「クリーンな」歳出法案であるプランBを急いでまとめようとしている。しかし、これはトランプ氏にとっては十分ではなく、債務上限の引き上げも盛り込むよう声高に要求している。
このジョンソン氏に対する強力かつ組織的な攻撃は、ルイジアナ州選出の下院議員が、共和党内の激しい内紛を経て2023年10月に予想外に初当選を果たした後、来年1月3日に予定されている下院議長への再選を危うくするものである。トランプ氏とマスク氏の命令に従った極右の共和党議員の多くは、数日前までは当然のことと思われていたジョンソン氏の再選を、もはや当然のこととは考えておらず、その運命は、トランプ氏が反対する反政府閉鎖合意に左右されるようになっている。
そして、異端児的な立場を取ることで知られるランド・ポール共和党上院議員が、今日X上で一見挑発的な提案をしたのも当然のことである。「下院議長は連邦議会議員である必要はない。イーロン・マスク氏を選出すれば、泥沼化を阻止できる。考えてみてほしい。不可能なことはない(集団主義のエスタブリッシュメント、つまり一党独裁が気を揉むのを見るのは楽しいだろう)」。