(Adnkronos) – ドナルド・トランプ次期大統領が当初、国防長官に任命する方針だったフォックスニュースの司会者ピート・ヘグセス氏について、「彼の飲酒は心配なレベルだった」と、フォックスニュースの社員3人とヘグセス氏の元同僚7人が匿名を条件にNBCニュースに語った。このうち2人は、ヘグセス氏が2017年から「Fox & Friends Weekend」の共同司会者を務めていた間、10回以上にわたって放送前に彼からアルコールの臭いがしたと述べた。また、同じ2人と別の1人は、ヘグセス氏が「二日酔いだ」と言った後も放送に出演したことがあると語った。
NBCニュースの取材に応じた情報筋の1人は、ヘグセス氏から先月もアルコールの臭いがしたと述べている。また、別の情報筋は、ヘグセス氏が秋に二日酔いを訴えていたのを聞いたと述べている。NBCニュースが取材した情報筋の中で、ヘグセス氏が飲酒のために番組への出演を取りやめたケースを覚えている者は一人もいなかった。「彼が放送に出る前、舞台裏では皆が彼のことを話していた」とフォックスニュースの元社員の一人は語った。「彼はとても魅力的な男だが、まるで自分にはルールが通用しないかのように振る舞っていた」と元社員の一人は語った。2人の元社員によると、ヘグセス氏はフォックスニュースの同僚とのイベントでも頻繁に飲酒し、「完全に」酔っ払っていたという。
トランプ氏の政権移行チームの広報担当者は、これらの主張を否定し、「これらの嫌悪すべき主張は全くの根拠がなく、虚偽だ。政治的な目的で中傷をでっち上げている者は誰でも不快だ。名誉ある退役軍人であるピートは、彼の立場や任命(国防長官への)を危険にさらすようなことは一切していない。これは彼の人生で最も重要な仕事だ」と述べた。フォックスニュースは、NBCニュースからのコメント要請に応じていない。
「国家安全保障のためにも、彼が飲酒をやめていることを心から願っている」とフォックスニュースの元社員は述べた。「彼は国防長官になるべきではない」とフォックスニュースの元社員の一人は語った。「彼の飲酒は、彼を失格させるのに十分な理由だ」と付け加えた。フォックスニュースの現役社員1人と元社員2人は、ヘグセス氏の過度の飲酒と寝不足のために、彼の「ベビーシッター」をしなければならないと感じていたと語った。「私たちは彼が寝過ごさないように電話をかけなければならなかった。彼が前の晩に飲み歩いていたことを知っていたからだ」と、そのうちの一人は語った。別の人は、「早朝のテレビ番組はストレスが溜まるし、ピートはほとんどの場合、さらにストレスを溜めさせていた」と語った。