(Adnkronos) – ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、アゼルバイジャンのバクーで開催中の国連気候変動会議(COP29)を欠席した先進国の首脳を批判し、気候危機は世界で進行中の紛争によって悪化していると強調した。
「この事態の責任者が不在である」と、ルカシェンコ大統領はバクーでの会談2日目に行った演説で非難した。ルカシェンコ大統領は特にフランスのエマニュエル・マクロン大統領を取り上げ、地球温暖化を1.5度に抑える努力を継続することで歴史的合意が成立したのは2015年にパリで行われたことであると指摘した。マクロン大統領は、バクーサミットを欠席した多くの首脳の一人に過ぎない。米国大統領ジョー・バイデン氏、ドイツ首相オラフ・ショルツ氏、ブラジル大統領ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ氏なども欠席している。
ルカシェンコ大統領は、地球温暖化に関して自国には何ら恥じることはなく、ベラルーシは気候に関するすべての義務を果たしていると述べた。「中東では戦争、ウクライナでは戦争、イエメン南部では戦争が起きており、世界では50以上の紛争が起きており、気候に深刻な影響を与えている」と、ベラルーシ大統領は説明した。